選び抜かれた、ほんもののヒューマングレード製品をお届けします

厳選した、ほんもののヒューマングレード製品をお届けします

食材を選んで、ごはんを用意する。
フードの原材料を確認する。

うちのこの健康を思って、毎日の食事を大切にしている方は多いと思います。

それでも、ふと気になることはありませんか。

「このごはんで、必要な栄養は足りているかな」

「サプリメントって、取り入れたほうがいいのかな」

食事でできることを大切にしながら、必要なところは補う。

今回は、その考え方について少しお話ししたいと思います。

秋の落ち葉の小道で楽しそうに歩く柴犬と、舞う葉に前足を伸ばすシルバータビーの猫の水彩イラスト

「よい食材」と「必要な栄養がそろうこと」

お肉やお魚、色とりどりの野菜。素材を選ぶことは、ごはんづくりの楽しさでもありますね。そこからもう一歩考えたいのが、その組み合わせと量で、必要な栄養をどのくらい摂れるかということ。

2013年、カリフォルニア大学デービス校の研究チームが、書籍やウェブサイトなどに掲載された犬の手作り食レシピ200件を評価しました。調べたレシピの95%で、少なくとも一つの必須栄養素が推奨量に届かなかったと報告されています。[1]

食材をいろいろ使っていても、栄養の量やバランスを整えるには、もう少し具体的な設計が必要。食材選びに、栄養の確認を重ねることが大切です。

足りないところがわかれば、食材の組み合わせを変えたり、必要な栄養素を補ったりできます。すべてを食材だけでそろえようと、頑張りすぎなくても大丈夫。

カロリーは足りていても、栄養はどうだろう?

「AAFCOの基準を満たしたフードだから、栄養は足りているはず」。そう考えて選んでいる方もいらっしゃると思います。

AAFCOの栄養基準は、犬猫の成長や健康維持に必要な栄養をそろえるための目安です。FDAの公開説明では、犬は1991年、猫は1992年に最初の栄養プロファイルが作られ、その後改訂され、直近の改訂として2016年が挙げられています。[2]

一方で、家庭で暮らす犬猫のさまざまな条件に、十分対応できているかという問題提起もあります。

獣医師のDr. Karen Beckerらは、2023年にFDAへ送った書簡で、少ないカロリーで体重を維持できる犬猫の栄養について懸念を示しました。AAFCOの基準を満たすフードでも、その子が実際に食べる量で、必要な栄養素を摂れるか。給与量と栄養の充足を、もっと明確に結び付けるよう求めています。[3]

「体重が増えやすいから、ごはんは少し控えめに」。そんな調整をすると、カロリーとともにビタミンやミネラルなどの摂取量も減ります。必要な栄養が足りるかどうかは、フードの栄養密度と、実際に食べる量によって変わります。

体重が安定していることは、大切な目安。そのうえで、その量の中に、必要な栄養がどれくらい含まれるかも一緒に考えたいところです。

加熱や保存で変わる栄養も

栄養素の中には、製造時の加熱や、その後の保存によって減少するものもあります。減り方は、栄養素の種類や加工・保存の条件によって異なります。[4]

こうした変化を見込んで、ビタミンやミネラルなどを加え、栄養バランスを整えることもフードの設計の一部です。大切なのは、食べる時点で必要な栄養を摂れること。加熱の有無だけで決めず、食事全体として考えたいですね。[5]

食べた栄養を、体で使うために

食べた量とともに、消化・吸収の状態にも目を向けてみましょう。たとえば、ビタミンB12。犬猫では、慢性的な腸の病気や膵臓の働きの低下などに伴い、B12を十分に吸収できなくなることがあります。[6]

慢性腸症と低い血中B12濃度がある犬を対象にした研究では、経口でB12を補うことで、血中濃度の改善が報告されています。[7]

これは、検査と体の状態を確かめて、必要な栄養素を補う具体例。「何が、なぜ必要か」がわかると、補う意味もはっきりしてきます。

サプリメントも、食事を整える選択肢に

できるだけ食事から栄養を摂らせたい。その気持ちは、大切にしたいと思います。そのうえで、食材だけでは組み立てにくい部分や、体の状態に応じて補いたい部分には、サプリメントを役立てる方法があります。

選ぶときは、何を補うために使うのか、一回分にどれだけ含まれるか、今の食事やほかのサプリメントと重なっていないかを確認しましょう。成分量や製造・品質管理の情報が公開されていることも、選ぶ際の手がかりになります。

必要量と上限のある栄養素もあるため、量は食事全体で考えたいところ。「良質そう」という印象に、内容と量の確認を重ねていきましょう。[2・5]

うちのこの栄養、見直すタイミングは?

毎日のごはんと、最近の様子を振り返ってみましょう。次のチェックは、食事の見直しや受診につながる観察メモです。[8]

ごはんのチェック

□ 食べ残しや、偏食が増えた

用意した量と、実際に食べた量を比べてみる。

□ 主食の量を減らしている

カロリーと一緒に、ほかの栄養も減っていないか確認する。

□ おやつやトッピングで主食が少なくなった

一日に食べているものを、まとめて振り返る。

□ 手作りごはんの栄養バランスが気になる

食材の種類や分量、補助食品も含めて確認する。

体のチェック

□ 理由のわからない体重の増減がある

同じ条件で測り、変化を記録しておく。

□ 背中や腰まわりの筋肉が薄く感じる

体重の数字とともに、体つきの変化にも目を向ける。

□ 毛づやや皮膚の状態がいつもと違う

気になる場所は、写真も残しておく。

□ 便が安定しない・吐くことが増えた

いつから、どのくらいかを獣医師に伝える。

□ 食べにくそうにする・噛み方が変わった

口の痛みなども含めて、診察で確認してもらう。

気になる変化が続くときは、早めに獣医師へ相談を。

このチェックだけで、特定の栄養素の不足を判断することはできません。見た目に変化がなくても不足する場合があり、反対に、気になる症状に別の原因が隠れていることもあります。食事の情報と診察を合わせて考えていきます。

検査と、毎日の記録を一緒に

定期的な血液検査や尿検査は、体の状態を知る大切な手がかり。ただ、一般的な検査ですべてのビタミンやミネラルを測っているわけではないため、食事の評価や、必要に応じた追加検査を組み合わせます。

とはいえ、ご自身ですべての栄養素を計算するのは大変ですよね。まずは数日分、主食の商品名と食べた量、手作りなら食材と分量、おやつやサプリメントを書き出してみませんか。袋やラベルの写真、いつものレシピも相談の手がかりになります。[8]

その情報から、食事の組み合わせを変えるか、栄養を補う必要があるかを考えていく。気になるところを相談することから始めていただけたらと思います。

食事でできることを大切にして、必要なところは適切に補う。うちのこの様子を見ながら、その時々に合うごはんを考えていけたらと思います。

食事や栄養のこと、お気軽にご相談ください

毎日のごはんを大切にしているからこそ、「これで足りているかな」「何を補えばいいのかな」と迷うこともあると思います。

Knotの分子栄養学講座をご受講の皆さまからは、食事や栄養についてのご相談を随時受け付けています。

講座で気になったことも、うちのこの食事についての小さな疑問も。ひとりで抱えず、お気軽にご相談くださいね。その子の食事や暮らしを伺いながら、一緒に考えていけたらと思います。

参考文献・資料

[1]UC Davis(2013)
Homemade dog food recipes can be risky business, study finds.
資料を読む

[2]FDA
“Complete and Balanced” Pet Food.
資料を読む

[3]Karen Becker, Steve Brown, Susan Thixton(2023)
FDAへの共同書簡。栄養基準と実際の給与量に関する問題提起(研究論文ではなく意見書)。
資料を読む

[4]FEDIAF(2019)
Code of Good Labelling Practice for Pet Food.
資料を読む

[5]FEDIAF(2025)
Nutritional Guidelines for Complete and Complementary Pet Food for Cats and Dogs.
資料を読む

[6]Texas A&M University, Gastrointestinal Laboratory
Cobalamin (Vitamin B12) Information.
資料を読む

[7]Toresson L, et al.
Oral Cobalamin Supplementation in Dogs with Chronic Enteropathies and Hypocobalaminemia.
資料を読む

[8]AAHA(2021)
Nutrition and Weight Management Guidelines for Dogs and Cats.
資料を読む

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Knot STAFF BLOGについて

KOKO|Knot主宰

人と犬の食事と栄養を軸に、商品選びや専門家を迎えた講座の企画を行っています。自身も、チワプーの男の子と豆柴の女の子のママ。2頭との暮らしや日々の学びを交えながら、毎日のごはんに生かせる知識と工夫をご紹介しています。