【犬の栄養学】酵素ってなんだろう?
酵素について
発酵には微生物が関わっています。大きく分けて細菌・カビ・酵母の3つのグループに分けられます。
麹には数百種類もの酵素があり、原材料のタンパク質や糖質などをエサに微生物が増殖し、
酵素によって分解されることで発酵が進み、作られた代謝産物は私たちの健康に有益な影響をもたらしてくれます。
酵素は生き物ではなくタンパク質の一種で構成されており、消化・吸収・代謝などの化学反応を促進する働きがあり、全ての生き物にとって必要なものなのです。
人間には、およそ5,000種類の酵素があると言われています。
私たちは酵素のおかげで生きていると言っても過言ではありません。
私は発酵食が大好きなので、発酵を例に酵素の話をしましたが、
酵素は体内にある「消化酵素」と「代謝酵素」、体外から取り入れる「食物酵素」があり、
消化酵素は炭水化物をブドウ糖に分解する「アミラーゼ」、タンパク質をアミノ酸に分解する「プロテアーゼ」、
脂肪を脂肪酸に分解する「リパーゼ」があります。
代謝酵素は体内に吸収された栄養素を体の細胞に届ける酵素で、血液循環や新陳代謝・老廃物の排出、免疫力を上げるなど、生命活動の維持に欠かせないものです。
一方で食物酵素は発酵食品・野菜・フルーツなどの食べ物に含まれる酵素のことを指し、消化を助けてくれたり、代謝酵素の働きをサポートしてくれます。
私たちやわんちゃんの体内にある代謝酵素ですが、添加物を含んだ食事やバランスの悪い不規則な生活が続くと、解毒の際にたくさん消費されてしまいます・・・
酵素の消費が多すぎると、他に必要な時に使える酵素の量が減ってしまうので規則正しい食生活を取り入れることが大切です。
体内の酵素を増やす方法って?
- 発酵食品を取り入れる
- 旬の食材を食べる
- 加熱はせずに生のまま食べる
- ストレスを溜めない
- 十分な休息をとる
- 体を冷やさない
- 食べすぎない
上記は日々の健康に意識をしたいことなのですが、酵素はタンパク質でできているので、口から取り入れても、酵素の働きによって分解されてしまうのです・・・
とはいえ、食物酵素は時前消化をしてくれるものなので、結果的に消化に必要な体内酵素の節約にもなります。
酵素は熱に弱いので、できれば生の状態で大根やにんじんなどをすりおろすと良いでしょう。
私たちの体内でも、腸内細菌がたくさんの酵素を作ってくれていますが、腸の健康のために発酵食品の活用がおすすめです。
納豆やナチュラルチーズ、薄めた味噌汁、酢など、わんちゃんとシェアすることも可能です。
ぜひ取り入れてみてください♪
※こちらでご紹介した内容は一例です。健康効果を保証するものではございません。