【犬の栄養学】ビタミン・ミネラルについて考えてみよう!
ビタミンってどんな栄養素?
細胞内に運ばれたタンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素の働きをスムーズにしてくれる栄養素です。
生殖機能や免疫機能といった体の機能維持や粘膜や血管、皮膚や骨などの健康に役立ち、新陳代謝を促す働きもあります。
ビタミンは少量でも重要な役割を果たす栄養素で「微量栄養素」とも言われており、
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けられ、全部で13種類あります。
ビタミンのアルファベットが不揃いなのは、後からビタミンでないものが除外されたためです。
ビタミンやミネラル自体はエネルギーにはなりませんが、体の機能調節には欠かせない栄養素です。
ビタミンは動植物の中でも合成できることから「有機物」とされ、
有機物であるビタミンは体内吸収がしやすくなっています。
水溶性ビタミンは水に溶ける性質があり、過剰分は尿中に排泄されます。
一方で脂溶性ビタミンは脂肪とともに吸収され、肝臓や脂肪組織に蓄積されていきます。
水溶性ビタミンは茹でたり浸けたりすることで成分が流出してしまうので、調理方法を工夫するのがベスト◎
脂溶性ビタミンは脂に溶けやすく、油と合わせて調理するのがおすすめです。
貯蔵されるビタミンなので、過剰摂取にお気をつけください。
ミネラルってどんな栄養素?
ミネラルは体の機能の維持や調節に必要な栄養素です。
ビタミンが「有機物」なのに対し、ミネラルは「無機物」なので、ビタミンなどと一緒に摂ることで体内に吸収されていきます。
ビタミンCは、鉄の吸収を助ける働きがあり、魚やきのこ類に含まれるビタミンDはカルシウムやリンの吸収を高めてくれます。
ミネラルは「多量元素」と「微量元素」で分けられます。
ミネラルは他のミネラルとのバランスが大切です。
リンを摂りすぎるとカルシウムの吸収率が落ち、骨が弱くなってしまったり、
カリウムとナトリウムのバランスが悪いと高血圧の原因となることも・・・
また、不必要なミネラルは腎臓で濾過され排泄されます。
タンパク質同様、過剰がすぎると腎臓に負担をかけるので注意が必要です。
※こちらでご紹介した内容は一例でございます。