わんちゃんの気になるお口の匂いについて
「愛おしいくてかわいい我が子だけど、顔を近づけた時にお口の匂いが気になる」という
飼い主さまも多いのではないでしょうか?
人とわんちゃんはお口の中のpH(ペーハー)が異なるため、
人は虫歯になりやすいのに対し、わんちゃんは歯周病になりやすく、
3歳以上のわんちゃんの約80%以上は歯周病を生じていると言われるほど多い病気です。
わんちゃん用のお皿を触った時にヌルヌルとしていませんか?
それは「バイオフィルム」という、複数の微生物が集合して形成する膜によるもので
排水口の滑りと同じものなんです。
バイオフィルムは濡らすと滑るので、お皿が乾いた状態で食用のクエン酸やお酢をつけた後にしばらく置いてから拭き取って洗ったり、
わんちゃん用の皿洗いスポンジを使ってみたりなど、さまざまなアイテムがありますので、お試しされてみてください♪
人もわんちゃんも口腔内の細菌は600種以上と言われており、
バイオフィルムのように細菌たちもあの手この手で生き残るために必死です。
私たちにとっても良い菌・悪い菌がありますが、細菌たちにとって過ごしやすい環境にしてしまうと、健康を害してしまうこともあります・・・
お口の中を完全に無菌にすることは不可能なので、人と同様で日頃のマウスケアは必須です♪
口臭の原因として考えられること
口臭は「生理的口臭」と「病的口臭」があります。
生理的口臭は空腹時やストレス、口の乾きや食べ物によるものなどがあり、
病的口臭は内臓の調子が悪い、口腔内の病気などによるものです。
胃腸が悪いと胃酸のような酸っぱいにおいがしたり、腎臓や肝臓が悪いと独特のアンモニア臭がします。
病的口臭は治療が必要になりますので、気になる場合は獣医師に相談しましょう!
生理的口臭の中には予防できるものもあるので、運動をして体を動かし水分をこまめに摂らせたり、
パウダータイプの乳酸菌を歯や歯茎に満遍なく塗ってあげたり、ごはんにプラスするのもおすすめ◎
最近はふりかけタイプのマウスケアサプリメントや食べるだけで歯みがきができるといった商品を見かけますが、
これらだけでは、ケアとしては不十分なので歯ブラシで優しくブラッシングをして、歯周ポケットに空気を送り込んであげましょう!
特に小型犬は大型犬ほど唾液が分泌されず、顎も小さいので、歯が密集して汚れが溜まりやすいです。
毎日の歯みがきに加えて、おもちゃなどを噛ませて唾液を分泌させると良いですよ◎
※こちらでご紹介した内容は一例でございます。