”もしもの時”を考える〜ペットの防災〜
5月に入り、各地で大きな地震の発生が目立つようになりました。
5月5日に石川県の能登地方で最大震度6強の揺れを観測し、
5月11日に千葉・木更津市で震度5強を観測する地震が発生。
午前4時過ぎに緊急地震速報の音で飛び起きた方も多かったのではないでしょうか。
また、5月13 日の午後4時過ぎには鹿児島県で最大震度5弱の強い地震も発生いたしました。
全国各地で頻繁に大きな揺れが地震が発生している状況です。
私たちの防災意識をより一層強めた東日本大震災
何気ない毎日を平和に過ごしていた世の中が一変し、たくさんの人々の運命を変えた2011年3月11日の東日本大地震。
私は実家のある神奈川県にいたのですが、尋常じゃない揺れを感じ、すぐさま愛犬を抱きかかえてテーブルの下に潜り込んだのを覚えています。
被災地への被害は尋常じゃないものとなったことは、10年以上経った今でも、みなさまの記憶にも新しいと思います。
阪神淡路大震災や東日本大地震は私たちにたくさんの教訓を教えてくれました。
日本は地震大国なので、地震とはずっと向き合っていかなければなりません。
東日本大震災の時は通信手段で大打撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
メールも電話も繋がりにくく、テレビをつけてもずっと同じコマーシャルが流れるという状況下で、
当時はTwitterなどのSNSで情報を確認しておりました。
私たちが普段使っている「LINE」は東日本大震災をきっかけに誕生し、
LINEの既読機能は緊急時の安否確認へつながる事から導入されたようです。
地震や土砂災害など、住んでいる地域によってはさまざまな自然災害があります。
突然に起こるものだからこそ、日頃の備えが大切ですよね。
備蓄用品を備えていても、もしかしたら賞味期限が切れているものもあるかもしれません。
特にご家族が多い方は揃えるものも多く、大変だと思いますが、今一度、中身を全て見直してみると良いでしょう☺︎
マイクロチップの装着が義務化
他にも、過去の震災から得た教訓のひとつに、マイクロチップの重要性もあげられます。
令和4年6月よりペット販売業者にマイクロチップの装着が義務化され、一般の飼い主様は努力義務となりました。
実際、震災時にたくさんの迷子犬の情報がTwitterにあがっているのを目にしました。
マイクロチップ装着の有無で発見にだいぶ差があったようです。
迷子札や鑑札や狂犬病予防注射済票の装着も日頃から徹底しておくと良いでしょう。
東日本大震災の際はペットを置いて避難を呼びかけられたこともあり、多くのペットたちが放浪犬となってしまいました。
避難所ではペットを断られてしまったり、やっとの思いで行ったは良いものの、
ワンちゃんが吠えてしまうのを気にして、肩身の狭い思いをされた飼い主様もたくさんいらっしゃったり・・・
また、2016年の熊本地震では、同行避難はしたものの、いぬを飼っていない人たちとの共同生活に配慮して、
避難所へ行くことをためらい、車中泊や自宅に引き返したケースもあったようです。
人とペットの災害対策ガイドラインを確認しよう
震災から2年後の2013年に環境省は「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成し、
2018年には「人とペットの災害対策ガイドライン」へ変更・改訂しました。
ペットの同行避難は推奨されてはいるものの、住む地域で異なり、自治体によっては対応していないケースもあるので、
ご自身の住む地域が同行避難が可能かどうかと、避難場所へのルートと広さの把握をしておくと良いでしょう。
そして、もしもに備えてワンちゃんのクレートトレーニングや、トイレを外・中どちらでもできる練習、
ワンちゃんの吠えが気になる場合は、何に吠えてしまうかを見極めた上でのしつけも大切です。
大切な我が子でもある愛犬を守ってあげられるのは飼い主様しかおりません・・・
非常時こそ冷静になるのが難しい局面もあります。
緊急事態時の避難について、日頃から家族で話し合いも大切ですね!
「実際にこんなところが苦労した」、「こういうことをしておけばよかった!」など、
何かございましたら、皆様の体験談をお伺いできれば幸いです。