発酵と腐敗の違いって何だろう?
「腸活にはコレだ!」と、今では一般常識のように各メディアで取り上げられる発酵食品。
家族の健康のために、日々の食卓に摂り入れている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな発酵について、すこし詳しく見ていきたいと思います。
「発酵」と「腐敗」とは
そもそものメカニズムは同じなのですが、ものすごく簡単に説明すると、
私たちにとって有益な微生物の活動が「発酵」、逆に微生物が有害なものに変質してしまうのが「腐敗」です。
私たちにとって有益かどうかが判断基準ですが、身近な例で納豆で例えてみます。
納豆は好き嫌いが分かれやすい発酵食品ですよね。
苦手な人にとっては腐敗した食べ物で、好きな人からしたら有益な発酵食品だと思います。
発酵にはたくさんの微生物が関わっており、食品についた微生物が栄養分を分解し、
その恩恵を受けているのが旨味たっぷりな発酵食品です。
発酵食の特徴として腸内環境の改善が期待できるのですが、
腸内環境が整っていると、口から入った細菌やウイルスを体内に留めることなく、排出する事ができるのです。
腸には免疫細胞の約7割が存在しており、腸内の細菌バランスが崩れると、体調を崩してしまうことも・・・
発酵は微生物の働きによって、有益な効果をもたらしてくれるのですが、
微生物は食品に働きかけてその性質を変えることが多い中、
そのまま食用となっている微生物がサプリメントでお馴染みの「クロレラ」や「ユーグレナ(ミドリムシ)」です。
ちなみに世界最初の発酵食品は、偶然に出来てしまったヨーグルトだそうです。
ワインもビールも歴史を遡るとだいぶ昔から作られていて、日本のお酒のルーツは
映画「君の名は」でも描写のある「口噛み酒」と言われており、
お酒や調味料など、たくさんの食品が発酵と関係しているのに気がつくとどんどん面白くなってきます♪
では、私たちに有益な発酵をもたらす微生物とはどんなものなのかご説明します。
発酵に関わる3大微生物
細菌
乳酸菌・酢酸菌・放射菌・納豆菌など。
酵母菌
糖をアルコールと炭酸ガスに分解する際に用いられる微生物の一種で、
ブドウ糖を食べてアルコールを生成します。主にパン酵母・ビール酵母・ワイン酵母・清酒酵母など。
麹菌
米や大豆などを蒸したり、煮たりした時に繁殖する糸状菌(カビ)の一種。
麹菌でできた発酵食品は発酵の過程で糖分やアミノ酸を作り出すので甘味と旨味が生まれます。
発酵が糖の分解によるものに対して、腐敗はタンパク質の分解によって起こり、
腐敗しているものは、味や風味が劣化し、健康状態を害す恐れも・・・
人もわんちゃんも一緒に一部の発酵食品を楽しむことができ、
チーズ・納豆・ヨーグルトや少量であれば味噌や醤油もあげられます◎
体に良い効果をもたらしてくれる発酵食品ですが、摂りすぎは体調を崩してしまうので、
様子を見ながら、続けてみると良いでしょう。
※こちらでご紹介した内容は一例でございます。