【管理栄養士監修】脳を労わる!豚肉と大豆の煮込み【レシピあり】
こんにちは!
本日は脳の仕組みと脳にいい栄養についてです。
脳とは、動物の頭部にある神経細胞が集合した中枢であり、行動や感情のコントロールを行い、
すべての神経作用の指令を行っている部分です。
ヒトとわんちゃんの脳の基本的な構造は似ていますが、脳の大きさや発達している部分に違いがあります。
人間の脳は、感情や創造性を司る大脳や前頭前野が発達していますが、
わんちゃんの脳は、匂いを感じるために大切な“嗅脳(きゅうのう)”といわれる部分が発達しています。
脳が必要とする栄養といえば、まず第一に思い浮かぶのがブドウ糖(グルコース)ですよね♪
そして、脳の働きを良くするには、脳を活性化させる『ブレイン・フーズ』を食べることで強化できるとされています。
脳はブドウ糖をエネルギー源として使っています。ブドウ糖は単糖糖類であり、
食材から取り入れた様々な糖類は最小単位のブドウ糖にまで分解されてから、脳の栄養素となります。
主に、米、パン、麺類、いも類、ブドウ、バナナなどに多く含まれていますが、
これらを普段の食事で食べている場合は、過剰に摂取する必要はありません。
逆に精製された食品やショ糖などをたくさん食べると、血糖値が乱高下する
“血糖値スパイク”が健康被害に繋がりますので注意しましょう!
次に、脳細胞や神経伝達物質の主原料はたんぱく質です。
成人した人間では、脳の神経細胞は 1 日で約 10 万個のペースで死滅していくため、
これを補うためには原料となるたんぱく質が必要なのです。
しかしこれらも、肉、魚、豆類に含まれているので、日常的にバランスよく食べている場合は、
あえて過剰に摂取する必要はないといえます。
また、イカやタコ、貝類などに含まれる、タウリンは神経細胞を調整し、
GABA などの神経伝達物質のレベルを増加させ神経興奮をしずめる働きをします。
次に、神経細胞を構成している脂質については、必須脂肪酸である DHA や EPA などのオメガ 3 系脂肪酸です。
ご存知の通り体内では作られないため、食事から摂取する必要がある栄養素なのです。
また、リン脂質であるレシチンは自然界の動植物の細胞すべてに存在し、生体膜の主要な構成成分です。
そして神経伝達物質であるアセチルコリンを作るために必要な栄養素で、
アセチルコリンが低下すると、 認知障害などの症状を引き起こす原因になると考えられています。
レシチンを多く含む食材は大豆や玄米などの穀類、鶏卵や肉魚類などです。
レシチンは、ビタミン C と一緒に摂取することでアセチルコリンの生成効果が高くなります。
今回使用する豚肉にはビタミン B1 が多く含まれており、糖質をエネルギーに変える働きをしてくれます♪
積極的にブレインフードを摂取し、脳にしっかりと栄養を送って、コンディションやパフォーマンスの向上を意識してみましょう!
わんちゃんと一緒楽しめるシェアレシピをご紹介!
豚肉と大豆の煮込み
☆材料
豚肉角切り(ロース脂身付) 200 g
セロリ(茎・葉) 100 g
大豆の水煮 100 g
小麦粉 適量
えごま油 2g
水 適量
にんにく 1 片
砂糖 2g
塩 1g
ローリエ 1枚
タイム 5 本
クコの実 適量
☆作り方
- セロリをみじん切りにする
- 豚肉の角切りに塩をし、さらに小麦粉にまぶす。
- フライパンにえごま油を熱し、豚肉に焼き目を付ける
- 別の鍋にえごま油をひき、セロリを炒め、次に肉、タイム 2 本、包丁で潰したにんにく 1 片、ローリエ、ひたひたの水を入れ、蓋をして弱火で 40 分ほど煮込む。
- 肉が柔らかくなったら、大豆、砂糖を加えて軽く煮る。不要なニンニクやタイムの茎は取り除く。
- 盛り付けた後、仕上げに残りのタイムのみじん切り、クコの実を加える。
☆ワンちゃん用の豚肉は盛り付けるときに食べやすくカットされてください♪
【できあがり総量/約 180g の栄養成分量】
- エネルギー 747kcal
- たんぱく質 55.5g
- 脂質 50.9g
- 炭水化物 24.1g
- 水分量 25g
※水分量は目安でございます。
【活動量が普通のワンちゃんの 1 日に必要カロリーからの目安量】
- 1kg 63g
- 2kg 105g
- 3kg 143g
- 4kg 175g
- 5kg 210g
※こちらでご紹介した内容は一例です。健康効果を保証するものではございません。